桜の季節 新型コロナウイルスについて考える 私たちにできること
みなさん
こんにちは。伊勢角屋麦酒社長の鈴木成宗です。
いよいよ伊勢でも桜が咲き始め、春の訪れを感じます。皆様いかがお過ごしでしょうか?
今回の新型コロナウイルスは、戦争や自然災害のように一部の国や地域に限定されたもの、あるいはリーマンショックのような金融界を中心とした経済クラッシュとは大きな違いがあります。それは、人であれば、世界中誰でも感染する可能性があり、人類のほぼすべてにとって他人事では無いのです。ですから、このブログをご覧になられているすべての方にも、直接的、間接的には何らかの影響があるはずです。
思えば、アメリカのダウ平均株価が史上最高値を付けたのは2月12日、わずか一カ月前です。日本でも今年の新年を迎えるころまでは、消費増税による一時的景気の冷え込みを東京2020でどこまで回復できるかという割と明るい見通しを持っていたはずです。
それが、一変しましたね。個人も、企業も、そして国家も先の見えない不安感の中、手探りの状態です。
しかし、ここにきて、この新型コロナウイルスについての医学的な解明も随分と進み、この先どこに収斂していくのか(あえて終息という言葉は使わず)が、なんとなく見えてきているのではないでしょうか。
各国の懸命な努力の基でも、SARSのように抑え込むことは、おそらく難しいというのはもはや専門家のみならず、情報を自ら取りに行き正確に理解しようという人ならおそらく判っているはずです。完全に抑え込みに成功して終息宣言が出るのではなく、MARSのように、あるいは2009年の新型インフルエンザのようにその後も緩やかに感染はありつつも、人類の集団免疫力の拡大と、治療方法の改善・確立により、緩やかに社会がそうした感染症との共存を容認していくことになるのだと思います。
その際に、感染拡大がピーキーになり、医療機関のキャパを超えると医療崩壊を引き起こし、救えたはずの命さえ救えなります。これこそが最悪のシナリオなので、各国はそのピークを必死につぶしていると私は理解しています。
しかしながら、ピークをつぶすということは、逆に感染者数の減少も緩やかになり、結果、終息と呼べるまでに時間がかかるであろうことは容易に想像がつきますよね。それもこれも、おそらく専門家はみんな分かっているでしょうし、今日3月20日現在、少しでも考える力がある人ならおよ想像がつくはずですね。
さてと、ではその仮説が正しいとして、私たちは、私は、そして伊勢角屋麦酒は、今、何をするべきかということです。
スタッフ達にも、お客様方にも何度も話し、そして、私自身へも言い聞かせている言葉あります。
『ビールは生活必需品じゃない。まして、クラフトビールはそうだ。だからこそ、私たちは日頃から、お客様に喜んでいただけなければ、存在の価値はない。私たちは、お客様の日常を一ミリでも豊かにすることに全力をかける。お客様おひとりおひとりの人生にエールをおくる。そういうビールであり、そういう会社でありたい。』
だから、田舎のいち零細企業である私たちではありますが、今できることを、クラフトビールメーカーであり、誰よりもクラフトビールを愛する会社のひとつとして、言葉を発し、意見を述べ、やれることはやり、いつにも増して皆様方によろこんでいただけるものを必死に造り、そして、最大限の努力のもとで、お手元にお届けしたいと思っています。
桜の季節 あなたの人生にエールをおくりたい。
伊勢角屋麦酒 代表取締役社長 鈴木成宗